テンストレント社が6月20日に開催されるRISC-V Dayのプラチナスポンサとなりました

テンストレント社が6月20日のRISC-V Dayのプラチナスポンサとなりました。チケット情報:https://peatix.com/event/3553721/view

テンストレント社はカナダのトロントに本拠をもち、アメリカのテキサス州オースティンとカリフォルニア州サンディエゴにオフィスを構えています。テンストレントは、AIプロセッサーを開発することに注力し、特に自動運転車載アプリケーションの応用開発に力を入れています。

最近、日本に支社を設立した理由の1つは、日本は自動車産業において世界的なリーダーであるため、日本における自動運転市場は今後も伸びると期待され、日本の自動運転市場に参入することを狙っているとのことです。

テンストレント社は、高い柔軟性を持つAIプロセッサーを提供することにより、自動運転アプリケーションの開発を促進することを1つの使命としています。テンストレント社の技術は、自動運転に必要となる高性能なデータ処理能力をエッジ側とデータセンター側の両方で提供することができるため、自動運転車両の開発において重要な役割を果たすことが期待されています。

テンストレント社の日本支社設立により、同社は日本市場に注力し、世界的な競争力を高めることができるでしょう。これは、AIプロセッサー分野でさらなる成長を目指すテンストレント社の戦略の一環であり、自動運転市場においても同社の存在感を増すことになるとのことです。

最近、テンストレント社が開発するAIプロセッサーに関して、新情報が公開されました。同社が開発するテンシックス Tensixコアは、RISC-V命令セットアーキテクチャを採用しています。同コアにはLinuxが動作するArcコアも搭載されているそうです。内部の制御用コアはRISC-Vを、全体を制御するコアはArcコアを使用することで柔軟性とコスト効率を高めているという情報があります。

テンストレント社は、AIプロセッサーにおいてビジネス開発を目指しており、次世代製品のロードマップを公開しています。同社は、現在開発中のブラックホールBlackholeやウオームホール Wormholeに加え、2024年中に投入を予定しているクエーザー Quasarとグレンデル Grendelという製品も開発中です。これらの製品は、それぞれ推論向けと学習向けに特化することで高い演算性能を実現しています。

クエーザーには、D2D(Die-to-Die)I/Fを搭載しており、チップレットビジネス向けのコンポーネントとして使用できます。また、グレンデルは完全にチップレット構成であり、CPUチップレットとAIチップレット、それにメモリーI/Fや3次キャッシュのチップレットを組み合わせて使用することを前提としています。

テンストレント社は、AIプロセッサーを扱うためのライブラリーも提供しており、上位フレームワークだけでなく、テンシックス Tensixコアを直接操作するためのベアメタルなライブラリーも提供しています。同社は、自社のAIプロセッサーにRISC-Vコアを採用することで、開発ツールの移植などが容易になるメリットがあるとしています。

テンストレント社は、自動運転市場に参入することで、AIプロセッサーとしてビジネスを成長させることを目指しています。同社は、自動運転に必要な高度なデータ処理能力を提供することで、自動運転車両の開発に貢献することが期待されています。また、AIプロセッサーの分野での成長に注力することで、同社の競争力を高め、市場における存在感を増すことができるでしょう。

以上は、RISC-V協会が理解でいる範囲で記述したものですが、完全に理解しているわけではないので、これ以上説明するとボロが出る可能性があります。6月20日に文京区 東大本郷で開催されるRISC-V Daysでは、テンストレント社からCEOのJim Keller氏以下3名の方が来られ講演されます。